逆指値

ＳＢＩイー・トレード証券は、2007年2月から逆指値注文の取り扱いを開始する
予定と発表した。逆指値注文は、みなさんよくご存知だろうが、通常安くなったら
買う、という指値を入れるのに対し、逆指値はこの株価以上に上がるようだったら、
買い、というように現値よりも上に買いを入れる手法。現値よりも上に買い注文を
普通に入れたら、今の価格よりも高く買いたいことになってしまうので、通常は
成り行きの買いとなり、高く買うことになってしまう。これを解消し、更にトレンドを
追うようなケースにおいて、「この水準より上に上がるようならトレンドが上向きに
なるので買い」としたいときに有効だ。またこの逆指値が威力を発揮するのは、
売却の場合である価格で買った株などをこの金額まで上昇したら売り、という
通常の売りに対し、場中に急落するようなケースにおいて、今よりも下がったら、
このあたりでロスカット、と現値よりも下で売り注文を入れられることにある。
これによって、急落時の大損を防ぎ、損失を限定する効果があるからだ。
逆指値は自社でシステムを作っているカブドットコム証券が積極的に取り入れて
いるが、場を見ることのできない人、値動きの激しい株の取引、日経先物などの
レンジを主体とするトレードや利益と損失を限定的にし、手堅く運用するような
ケースでは大変効果的。イー・トレード証券の逆指値注文は、現物取引・信用
取引ともに対応し、成行・指値両方の注文が可能とのこと。また、逆指値に続き、
現在夜間取引の開始準備や貸株サービスの検討も進めているようだ。